2月になると確定申告の時期ですね。昨今はコロナ禍ということもあり、人込みの税務署には出向きたくないという方が多数いると思います。
そんな中で、不動産取得時の確定申告をしなくてはいけない人もいるかと思います。確定申告書の作成は国税庁のサイト(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/index.htm)からできるものの、申告書の作成の後には、書面の提出が必要です。
提出の必要な書面の中に「不動産登記事項証明書」があります。これはご自身の不動産の登記がされている法務局に発行してもらう必要がありますが、これもネットから発行申請できるの、ご存じですか? 結構簡単にできるのでご紹介したいと思います。
まずは手元に「不動産登記権利情報」を用意
おそらく多くの人が、売買契約書のファイルと一緒にしまってあるはず…です。人によって見た目は違うかもしれませんが、数ページ程度の書類となっています。
次に登記・供託オンライン申請システムにアクセス
不動産登記権利情報の書類を手元に置きつつ、オンライン申請システムにアクセスします。
https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/index.html

この画面に来たら、多くの人が初めて使うことになると思うので、画面左中段にある。「申請者情報登録」から登録を進めましょう
登録のステップは5段階あります。5段階というと多く聞こえるかもしれませんが、普通のWEBサービスの利用登録とさして違いはありません。

申請者登録が終わったら、いざ「証明書請求」

まずはシステムトップページに行きます。画面左側に「かんたん証明書請求」ボタンがあるので、これをクリックします。
次の画面でログインのためのID、パスワードの入力を求められると思いますので、登録した内容を入力し、ログインします。

ログインした後の画面で「登記事項証明書」というリンクをクリックします。

さらに次の画面で「オンライン物件検索を使う」を選択します。

「オンライン物件検索を使う」ボタンをクリックすると以下のような画面に移動します。

「検索方法」は「所在指定」を選択、「種別」は「建物」を選択し、申請対象の物件がある都道府県を選択します。
都道府県を選択すると、その直下にある「所在選択」ボタンが黄色くなりますので、クリックしましょう。

上記のような画面になり、所在地を選択できるようになります。タブから所在地の名称の頭文字をクリックして、所在地を入力しましょう。

この申請手続きの中で、一番つまづきそうなのがここ「地番・家屋番号の入力」です。住所じゃないんです。不動産登記権利情報に「地番・家屋番号」というのが記載されているので、そちらを入力してください。
直接フォーム入力して、青い「検索」ボタンをクリックしてもいいですし、「地番・家屋番号一覧」ボタンから検索することもできます。いずれにしても該当の地番・家屋番号がヒットすると

上記「選択された物件」というエリアに、ヒットした地番・家屋番号が表示され「確定」ボタンが黄色くなり、クリックできる状況になりますので、進めていってください。

確定ボタンを押すと、物件情報と管轄登記所が入力済みの状態で元の画面に戻ります。「証明書の種類」は「登記事項証明書」、「請求の対象」を「全部事項」を選択し、画面下部の「次へ」ボタンを押します。あとは厄介な操作はほぼないので、画面に沿って進めていってください。
ちょっとお得
手数料が安い! 窓口での交付請求・郵送による交付請求に比べて,手数料が安く,お得です。 例えば⇒ 登記所の窓口で登記事項証明書の交付を請求する場合の手数料は600円のところ,オンライン請求をご利用いただくと,証明書を郵送で受け取る場合の手数料は500円,最寄りの登記所や法務局証明サービスセンターで受け取る場合の手数料は480円となります。
納付を忘れずに
上記で終わったのは「申請」だけです。この後けたたましくステータスが変わります。

メールで通知が来ますので、いま自分の申請がどんな状況かわかります。「到達した」とか「受付された」とか、やや細かすぎる気もしますが…汗
メールだけでなく、サイトの「処理状況照会」からも確認できます。


画面上に「納付」ボタンが出現すると、やっと納付ができる状態になります。納付しないと申請書は届きません。だいたい申請完了後、3日で期限になってしまうので、3日以内に納付しましょう。納付(支払い)はオンラインで可能です。自分はみずほのネットバンキングでやりましたがスムーズに完了しました。
注意点
ネットなのになぜか平日 午前8時30分から午後9時までという受付時間が存在している…。ネットの便利さの半分がなくなっている感じです…。

結局平日仕事の合間などに入力しないといけません…。頑張って時間を作りましょう…。
以上です、不動産の確定申告の手間にげんなりしている皆さまに対して、すこしでもお役に立てば。