昨今注目されているマインドフルネスについて書かれた本を読んだのでメモ。
- 情報の豊かさは注意の貧困を作る
- マインドフルネスとは「今この瞬間に完全な注意を向けた状態のこと」
- 心を注ぐというのは目の前のことに全精力を傾けること。
- 集中力を奪う最大の要因はマルチタスク
- マルチタスクは仕事の効率を落とす
- マルチタスクが常態化することで、脳の重要な2つの場所が損傷を受ける
- 情報量は今、史上空前の量
- 人間の脳の特性にあった生きかた、働きかたが、テクノロジー時代の操縦していく力となる
- 働くひとりひとりが人間として健全であることなしに、持続可能性の高い組織は作れない
- 今の状態に十二分な注意を払っている状態がマインドフルネス
- 前例のないビジネスをリードし続けるためには「いま、ここで起きていること」に注意を向け、理解する明晰さが必要
- マインドフルネスはビジネスピープルのOS
- 今にフルで注力できないと複雑でめまぐるしく変化するビジネスの荒波を、的確な判断の元で乗り越えていくことは難しい
- マインドフルネス瞑想は、ジムで体を鍛えるのと同じように当たり前のことになりつつある
- 結果を出す人は合えて立ち止まる
- 立ち止まって考え、今までのやりかたを手放す
- 新しいやりかたを身に着けるには、古い殻を破らないといけない
- 「いま」「ここ」で洞察力を働かせるために、あえて立ち止まる
- 立ち止まりたいのにできない、これを「自動操縦状態」という
- 今の状況に気づき、焦って安易に反応することがないように、脳の神経回路が鍛えられている
- 道なき道を進むために必要なのは、あえて「立ち止まる時間」
- 人間はほっておくと自動操縦モードになり、考えを踏襲する
- わからない場所へ踏み出すことをさけ、慣れた方法を惰性で選ぶのが多くのビジネスピープルの実態
- 不安定な世界を前にただ立ち尽くしているだけだと、ゆでガエルになりかねない
- コントロールできない不安定な世界を前向きに受け入れ、疲弊しても速やかに立ち直る力、折れない力のことを「レジリエンス」という
- 要素を帰れば解決できるという単純なものではなくなってきている。
- 問題というより複雑なシステム
- 直接的に解決できない → 面倒くさい → 自動操縦モードになって思考停止に陥る
- 道具(ソフトウェア)だけで問題を解決するには限界がある
- ビジネススキル(ソフトウェア)を活用するには、それを使いこなすOSのアップデートが必要
- 矛盾や対立を受け入れる、はっきりした答えがなくてもそれを受け止める図太さが必要
- 通常では起こり得ないような変化がビジネスの世界で起きている
- ルールそのものがどんどん更新されてしまう時代
- そもそもルールはこれでいいのか、別のルールを採用すべきでは、という根本にまで目を向けないといけない
- ビジネスのありかたをゼロベースで見直し、今の環境にふさわしいルールに書き換えること
- 今求められているのは即決即断ではなく、矛盾を抱えながらも前に進み続ける人
- 組織の論理に流されず、自分自身としっかり向き合う、それが組織の改革するうえで何より大事なこと
- 脳科学的に見ると、自分を深く知ること無しに、他社を十分に理解できない
- セルフアウェアネスなしに、よりよく生きること、よりよく働くこと、そしてよりよいリーダーシップを発揮することはできない
- 地位財形の幸せは長続きしない
- 静寂こそが自分自身と世界のありように気づくきっかけになる
- 静寂としてのスペース。1つは物理的な時間としてのスペース、2つ目は個々に感じるスペースの2つの意味がある
- 優れたアイディアは「幸せ」から生まれる
- ポジティビティはマインドフルネストレーニングを通して高められる
- 孤独や悲しみ、幸せに繋がる感情は近くの相手に伝染する
- ポジティブな感情のほうが、ネガティブなものより伝染性が高い
- 人の意志は伝染していく
- セルフアウェアネスは他人の気持ちを汲み取り、理解する能力の基盤
- 認知的共感:他者の視点を理解する力
- 情動的共感:他者の感情を汲み取る力
- 共感的関心:相手が自分に何を求めているかを察知する力
- 周囲の人を思いやり、受け入れられることによって建設的な関係を築いている
- 共感力には個人差があるが訓練によって開発できる
- 英語のCompassionには2つの意味がある。1つは他者への共感。もうひとつは他者を理解して自分がなすべきことをするということ
- 脳は使っている場所から鍛えられていくというNeuroplasticity(神経可塑性)がある。
- 私たちの脳は初期設定では現代の生活とマッチしていない
- 瞑想経験者は特定の脳の機能がより活性化し、かつ特定部分の皮質の厚みも増していた
- 幸福感と結びつく脳の部位の働きに大きな差がある
- レフト・ティルト。脳の左側の特定部位の活動が活発になるほど幸福を感じていることがわかっている
- 幸せとは、楽器を弾けるようになるのと同じように訓練し習慣化できるスキル
- 瞑想はやったほうがいいことではなく、もはややるべきこと
- ピーター・ドラッカーは21世紀のリーダーに最も必要なのは自己管理能力であると語り、ファフィントンポストではアテンションを制するものが21世紀に生き残ると書いている
- マインドフルな状態とは「意図的にいまこの瞬間に評価や判断とは無縁の形で注意を払うことから、浮かんでくる意識」
- ダンベルで上腕二頭筋を鍛えるのと同じように、脳も鍛えられる
- 基本人間の脳はモンキーマインド。注意散漫
- 瞑想の最初のプロセスは呼吸に注意を向ける
- 上手に呼吸しようと思わない
- 体全体の感覚も観察
- 別のことに注意が向いたらそれを自覚し元に戻す
- 調身調息調心。体を調えると息が整う、息を整えると心が調う
- マインドフル・ウォーキング
- マインドフル・イーティング
- 体が静かに落ち着いているときに活性化するのが副交感神経
- 書くマインドフルネス → ジャーナリング
- タイピングでもいいが基本的には手書き。手書きのほうが脳の使う位置が変わる。内省や探求が目的の場合は手書きのほうがよい。
- 成果の40%はコミュニケーションが直接的・間接的に関係する
- 本質は「いかに目の前にいる部下を思い、心から相手と関わっていることが伝わるか」にある
- マインドフル・リスニング
- マインドフル・トーク
- 価値観をめぐる対話
- 私は知らないということを知る(自覚する)
- ポジティブな言葉を唱えるエクササイズを行えば、ストレスを軽減する遺伝子のスイッチがオンになることが米国の研究で分かっている
- NOという言葉はストレスを上げることが脳の解析で明らかになっている
- ネイティブアメリカンの言葉「知識ではなく知慧を求めよ、知識は産物だが、知慧は未来をもたらす」
- 「サムサラ(俗界の苦しみ)」と「ニルヴァーナ(苦しみのない状態)」は同じものである
- 理詰めにできない問いが2つ。「自分とは何者か」「何を遺していきたいのか」